仏欲日記

仏像はロマンだ!

私の大好仏その1:水月観音(東慶寺/鎌倉)

自己紹介がわりに、私の好きな仏像を紹介していきたいと思います。

私が最も美しいと思う仏像の一つが、東慶寺の水月観音。東慶寺といえば、別名「縁ぎり寺」。なんだか男性には不吉そうな場所ですが。。東慶寺には、水月観音が2体あり、そのどちらも美しいんですが、特におすすめなのが、「水月堂」におわします水月様です。

造形や顔立ちの美しさも勿論ですが、観音菩薩が水面に映った月を眺めているというシチュエーションが優美なこと、この上ございませぬ。この仏様のような、岩のうえに腰かけてリラックスした造形の仏像は、日本ではかなり珍しいと思われます。そして、その玉眼がまた美しい。視線の先に、池と月が見えるかのような、生命力を感じるような作品です。

撮影不可のため、東慶寺のホームページにある画像をば(写真うつりが悪すぎて、魅力の半分も伝わらないのが残念です…)。

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拝観予約が必要なところで、あんまり混んでほしくないという気持ちと、皆にこの美しい水月観音様を観てほしいという葛藤の最中、この記事を書いてます(笑)

東慶寺の墓地には、鈴木大拙、西田幾多郎、和辻哲郎などなど著名人のお墓が沢山あるので、そちらの方もお参りすることをお勧めします。特に、仏像好きの我々にとっては、「古寺巡礼」の著者の和辻哲郎様のお墓は外せませんね。この本もかなりおすすめ(初心者向けではない)なので、未読の方は是非!

古寺巡礼 (岩波文庫)

古寺巡礼 (岩波文庫)