仏欲日記

仏像はロマンだ!

私の大好仏その2:文殊菩薩(文殊院/桜井)

ちょっと間があいてしまいましたが、大好仏(だいこうぶつ)シリーズ第二弾。

紹介したい仏像がありすぎて、どれにしようか悩んだのですが、今回は奈良県桜井市にある文殊院(通称:安倍文殊院)の文殊菩薩像を紹介したいと思います。その1では小さな仏像を紹介したので、対照的な仏像を、ってことで。

安倍文殊院は、映画・安倍清明のロケ地として使われたことでも知られていて、私が訪問した10年ほど前は、寺院のほうでもアピールしまくりでした。数年前には、寺社で初めて、電子マネーに対応するなど、なかなか商売熱心なのが、たまに傷な寺院です(笑)

ここのご本尊は、お寺の名前からわかる通り、文殊菩薩。如来や菩薩の種類の中で言えば、文殊菩薩が一二を争うカッコよさだと思ってます。頭がいいのと、獅子に乗っていることが個人的なツボ。知恵者が、強い獅子にのっていて、剣を持っているというバランス感が恰好いいです。

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この文殊菩薩像は、日本三大文殊と言われるほどの傑作で、国宝に指定されています。作者は、かの有名な(?)快慶!快慶の仏像は、結構好きなものが多いんですが、これは特別に好きです。七メートルという大作にも関わらず、均整がとれていて、芸も細かい。写真などでみると、いい意味で大きさを感じさせない仏像だと思います。静かでいて、それでいて、迫力のある像です。従者たちの像も見どころの一つなので、訪れた際は、見逃すことのなきよう。